責任 Resposibility
- On 2020年4月11日
先日、悩んでいることがあって、ある人の素晴らしい言葉を集めた文庫本を読ませていただき、大変に心に沁みて、人生の教訓にしようと思うほどの言葉にも出会って、大いに感動した後で、あとがきを読んで、笑っちゃいました。逆にあとがきに真実を見た!という気分になりました。
誰が著者で、誰があとがきを書いているとかの詳細は述べませんが、要するに、人に物申すような趣旨の本の著者は、実は、読み手の人生に何の責任も取る必要がもないので、えらく素晴らしいことも言えるんだぞ。。。ということです。
自己開発本とか、とっても偉い先生が書かれているモノでも、きっと皆そうなんでしょうね?読み手が、自分の書いたものを読んでどう思い、どういう行動を取って、それによって読み手の人生がどうなろうが、実は書き手は責任を取る必要はないのです。(爆笑?)
でも、その無責任な距離感がいいんでしょうね。我々凡人は、あまりに近すぎる人に諭されると、、「お前なんか、私のこと、何にも分かってないくせに。」って、すぐカチンと頭に来るけれど、まあまあいい感じの距離感のある人が、同じことを言ってくれると、思いの他すんなり納得ができたりするでしょう?
ですから、世にある人生の教訓は、おそらく無責任に語られているとの前提で(苦笑?)、その真意は、いきなり盲目的に崇拝して受け止めるのではなく、一呼吸おいて、自分で、ちゃんと再度吟味するのがいいのかもしれないです。
If you would be a real seeker after truth, it is necessary that at least once in your life you doubt, as far as possible, all things.
~René Descartes~
真の真実探求者になるのなら、一生に少なくとも一度だけでも、可能な限り全てを疑ってみるべきだ。
~ルネ・デカルト~