長く人生を生きていると、必ず、何度か重要な人生の岐路に立ちます。そこで真剣に悩み考え、どんなに苦しくても、どちらかの道を選ぶしかありません。右の道を進みながら、左の道にある良さそげな部分を、寄り道して摘まみ食いすることは出来ないのです。

自分も今、大きな選択の必要を迫られる位置に立っています。前回のブログにも書いたように、自分にはアートはとても大事なものですが、医師とアーティストの道を両立するのがとうとう困難になってきました。あまりにも医の道が多忙すぎて、アートを考えることすらままならなくなってきました。自分の創ったアート作品を小さな個展で売って、その売り上げ全てを、世界の恵まれない子供たちのために、国境なき医師団を通じて寄付をする～～～そういう自分の活動　Keep Going, Together　ができなくなりそうです。

確かに、今の職場を医療の現場に選んだ時から、もしかしたらアート活動は辞めることになるのかもしれないという予感はありました。予感があったとはいえ、それでも、アートを諦めるのは、自分に取っては簡単なことではありません。時間をかけて、アート活動を失うことを受容していきます。ある日、今かな？と心の準備と覚悟ができたら、このホームページも閉じます。そして、未熟な医師ではあるけれど、今の自分の精一杯で、少しでも意義の高い医療を、素晴らしい仲間とやっていく道を選択するつもりです。

Sometimes, we need to be hurt in order to grow. We must lose in order to gain. Sometimes, some lessons are learned best through pain.　～Will Smith

時に、我々は成長するために傷つかねばならない。何かを得るために失わなければならないものもある。痛みを通して最高の学びを得ていくのだ。～ウィル・スミス