太く、短く生きる Live Fast, Die Young
- On 2020年10月10日
このところ、長寿であることが前提の世の中になっている気がします。人として生まれ、色々な経験を積んで、変わっていく時代を感動とともに長期に眺めて、大いに長寿を謳歌するのは、素晴らしいことと思います。保険でも、人生は100歳まで生きるのであろうことを想定して、途中で保険を見直すことすら推奨されています。
でも、自分は医師として30年以上、病気で短い人生を終える人たちと多く接してまいりました。小児科医としての大学病院所属時代には、難しい病で大人という時代を知ることもなく、時には1歳のお誕生日すら迎えることもなく、天国へ旅立って行ったお子様も度々担当させていただきました。驚いたことに、子供って、実は大人よりもうんと達観して、自らの死を穏やかに受け入れているように感じることが多くありました。
もちろん、若い年齢で人生を終える患者様とも数知れず接してきましたし、その命を閉ざす原因が、いわゆる癌などの病でなくとも、急な事故などであったケースも少なからずありました。
その中で、自分は、自分の私見として、明日死んでもいいように、今を精一杯生きようと思っています。長く人生を味わえなくとも、短くてもいい。与えられた人生の中で、一生懸命に一瞬一瞬を慈しみながら生きていれば、それはそれで素晴らしい人生だと思います。
It’s not the years in your life that count. It’s the life in your years.~Abraham Lincoln~
何歳まで生きたかは問題ではない。人生をいかに生きたかが重要なのだ。
~エイブラハム・リンカーン~