俯瞰力The ability to see the entire picture
- On 2019年3月16日
最近は、空飛ぶドローンで撮影した映像を見る機会が頻繁にあるようになりました。あの映像を見ていると、なんだか心が大きくなります。自分がまるで空を飛んでいて、下界を遥か彼方まで見渡しているような、すがすがしい気持ちになります。
ところで、物事を正しく理解するには、一歩引いて全体像を見るという視線が必要ですよね?あまり集中して、その問題の気になる部分をばかり見ていると、全体を見たら分かるであろう問題の本質が見えてきません。
アートも同じです。私は絵を描きますが、制作中に時々一歩下がって、作品の全体を見るようにしています。(そうするように、アートの先生方や先輩もおっしゃいますので。)そうすると、そこの部分にのみとらわれて悩んでいた色彩・形・大きさなどが全体の中ではどうあるべきかが、自然と見えてくるものです。
お芝居の世界でも、似たようなことを言われたことを思い出しました。某タレントスクールで学んでいた頃に、演劇の先生が、思いっきり馬鹿を演じているときに、どこか舞台の上の空間から、馬鹿を演じている自分を冷静に見つめているもう一人の自分がいるほうが、観客の心に響く演技ができるんだそうです。
これらすべては俯瞰力に通じるものでしょう。私も人生で何かに行き詰ったら、そこで必死をにもがくのではなく、一歩引いて、大きいビジョンで問題を見直すようにしたいと思います。
To see a thing from a wide point of view can make us understand it better.