自分を信じて Believe in yourself
- On 2017年5月27日
自己啓発本のコーナーでパラパラ立ち読みすると、数分もしない内に「自分を信じて」系の一文に行き当たります。「自分を好きになりましょう。」「あなたはそのままで十分素晴らしい。」「人と比較する必要はありません。」などなど。これらは皆、表現は違っていても、同じ方向に向かったアドバイスです。
でも、そもそも、自己啓発コーナーに行って本をめくる人は、少し心が弱っている人が多いはずです。自分も元気いっぱいのときには、そういう本を参考にしたいとすら思いません。皆、何かがあって、「自分自身が見えなくなった」とか「自分に自信がなくなった」とか「自分なんかもう駄目人間なんだ」とかになって、では、何か参考になる本でも読んでみようか~~~となっているわけです。なので、そこでいきなり「自分を信じて」と書かれても、なかなかすっとは入っていけない気がします。
けれども、何かしらのアドバイスは欲しくなります。現に今、心が辛かったりしているのですから。
考えてみれば、「自分を信じて」は、そういう自己啓発本を選ぶときの直感みたいな部分から、既にスタートしているように思います。人生人それぞれで、生れ落ちた状況も違い、生まれ育った状況も違い、今抱えている問題の背景にある状況も違うのです。だから、「この本は買ってはみたが、一般的にはそうかもしれないけど、これじゃあないんだよなあ~~自分の知りたい部分は・・・」という事にもなります。つまりは、そういう類の本も「自分を信じて」選ぶしかない。時には「自分を信じて」(?)もうそんな啓発本なんか読まないぞ!という選択肢もありです。
「自分を信じる」というのは、それを正しく実践するのは難しく、しかし、とても深い意味があるように思います。
To believe in ourselves is difficult but to pursue the concept of it properly is very meaningful.