これで最後 This is the Last
- On 2026年3月14日
何でもこれが最後~となると、特別に感じますよね。
私の友人で、大学の教授をやっていた人がいます。非常に忙しい日々で、あれやこれや、次々にやらねばならないことがあったようです。決まった時期に決まってやるべきことも山のようにありました。学生さんへの試験問題作成、教授会に出す書面、大学のホームページに挙げる定期的な原稿、学会の資料作成。「あ~めんどくさい。何度も何度も同じようなことを繰り返してやっている。段々と嫌になってきた。」友人として、彼の愚痴を何度も聞かされました。ところが、定年が近づき、教授として最後に提出する書面を作成していたある春、電話がかかってきました。「何度も繰り返してやってきたことなんだけど、これが教授として最後の提出なんだなと思うと、急に感慨深いんだよ。これで本当に終わるんだ。これで最後なんだって、なんかすごく大切なことのように思うんだ。」
そんなものでしょう。私もある科の専門医の更新申請を、数年おきに、あ~~またかよと結構な更新費用のお金も振り込み、更新用の点数が取れる書面を数えて揃えて、毎度大変な思いをして提出しておりました。勤務の都合でその科の仕事を徐々に離れる状況となって、更新ポイントが取れなくなって、これで最後の申請という時がついに来ました。30年以上保持してきたその科の専門医が、この更新の認定期間が終われば資格喪失になって終わるんだと思うと、最後の更新申請を準備しつつ、妙に感慨深かったのを覚えています。担当事務所に、ご教示通り自筆の手紙も添えて大きな封書を送ったのですが、投函する時、ポストに向かって、つい、「長い間、ありがとうございました。お世話になりました。」なんてつぶやいたものです。
もっと、深刻でせつない話になれば、坂本龍一さんが、病状が悪化され死期が近づいたころ、桜を眺めながら、自分の人生、これが最後の花見だ思われたというエピソードがあります。それほど重い話ではなくても、引越しをする時、なじみの定食屋で最後にいつものを頼むとか、あるお気に入りの商品ラインが新しくなるので最後のボトルを買ったなど、最後って特別ですよね。
だから、偉人は以下のように教えてくれるんですね。(後半の文言はちょっと範疇外ですが。。。)心して、今を精一杯生きましょう。
Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever .~Mahatma Gandhi
明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。~マハトマ・ガンジー
Mahatma Gandhi(マハトマ・ガンジー)
