絵画 Painting
- On 2025年3月8日
私は、アートを創るのも鑑賞するのも大好きです。ですから、美術館やギャラリーには良く出かけます。えり好みせずに、どういう展示にでも出かけていきます。
ただ、正直に申し上げまして、見るからに怖い感じ、暗い感じの作品は、有名な作品であっても、好きではありません。そのダークな絵の背景にある時代・歴史的事件・宗教の影響・作者の思想等々、学べばいくらでも学べる事はありますし、それを知ることで、知識が増えることは確かです。だから、ちゃんと観ます。でも、決して好きではありません。
自分も絵を描いているので、創り手の目線になると、鑑賞する時に、構図・筆のタッチ・色の使い方など、細かい部分にも興味が湧いてきて、「この構図は、参考にしたいな」「この質感は、どういう筆使いでやっているのだろうか?」「白の色の使い方がすごいな」とか、とても気になります。そうなると、絵画の真正面からだけでなく、左右の横から覗き込むようにして、床に貼ってある、この線以上に入ってはだめですよという鑑賞許可ラインぎりぎりに立って、作品に長時間観入ることも多いのです。
でも、やっぱり、暗い・怖い・気味が悪いというような絵は苦手です。又、そういう感じの絵を描く自分も、想定できないのです。
加えて申せば、現代美術も、その作品の理解に常に難渋致しております。未熟なんだと思います。でも、例えば、ただただ真っ白な絵を見せられても、そこに解説が詳しく書かれていても、なんで?というクエスチョンマークばかりが頭にいっぱいになるのです。それでも、せめて、その作品に、可愛い図柄・明るい色が使われていると、ちょっとだけホッとしますけどね。
自分は、所謂、普通のものが好きなんだと思うのです。見ていて楽しくなる、明るくなる、ホッとできる、癒される~~~そういう作品が、やっぱり好きです。自分自身も、そういう作品を創りたいなと思っています。
以下のルノワールの残した言葉、皆さんは、どう思われますか?~でなければならないということはないとは思いますけど、自分は基本的に賛成です。
A painting must be lovely, joyful, and cute.~Renoir
絵画は愛らしく、喜ばしく、可愛らしいものでなければならない。~ルノワール