別れと出会い Farewell and Encounter
- On 2017年3月11日
春は卒業や入学・入社に向けて、別れと出会いを多くの人が経験する月です。でも、学校の卒業式で泣いたこと?って、う~~ん、私はあまりその記憶がないんですよ。多分,基本的に根明(ネアカ)で能天気なので、気持ちがもう新しい扉のワクワクの方へ向かっていたのかもしれないです。
最近はネット社会ですから、昔ほど、別れを重く受け止めなくても、様々なSNSでずっと繋がっていられる様ですし、又出会いに関しても、就職活動時点ですでに、社内の先輩にも、情報収集という形で、入社前からアクセスできるルートも開かれている様子です。別れと出会いは、以前ほど大きな出来事ではなくなっているのかもしれません。
でも、それはそれで、人生の味や機微に欠ける気持ちもします。昔は、ネットも携帯もなかったわけで、もう絶対にこの人とは二度と会えないのだ、連絡も取れないのだという状況は、確実にあったはずです。その状況下で生じる自分の気持ちと深く向き合い、苦しみや悲しみを自分なりに消化し、その上で、またその後の人生の出会いに向かっていくという貴重な流れを体験することが、少なくなってきたのかもしれないです。
それでも,恋愛における別れと出会いは、時に前触れもなく突然に訪れ、大いに悲しみ怒り、大いに喜び楽しむことがあります。
悲しみも怒りも、嬉しさや喜びに負けない私たちの人間の大事な感情だと思いませんか?マイナスの感情の中にも、プラスの感情に向けるための種があると思います。クリアカットに出来ない私たちの無数の複雑な感情をすべて慈しみ、その混沌の中から、新たに一段上がった自分を生み出せれば、別れも出会いも素晴らしい人生勉強になるはずです、きっと。
All our complicated emotions are precious, not only positive but also the negative ones. If we could refine ourselves from the chaos of emotions, our experiences would be wonderful.