好きな音楽Favorite Music
- On 2017年5月20日
心がささくれ立ってしまう世の中、矛先を誰に何に向けたらいいのか分からない怒り、一生懸命にやっても報われないという絶望感、そこはかとなく漂う虚無感、否応無しに流れてくる悲しく辛いニュースがもたらす恐怖感、などなど、ちょっと表現は難し目に書いてみましたが、要するに心が穏やかではない時に、皆さんはどうしていますか?
そんな時には、音楽。大事な一つの癒し薬ですよね?
でも、「それなら、アルファー波が出る音楽が一番いいんですよ。」と、いきなりクラッシクを聴かされてしまうと、なぜか自分は、あまり心地よくはなれないみたいなのです。これでも医師のはしくれです。もちろん医学的には「1/f・ゆらぎ」が生まれている音楽がいいといわれます。それには一般的に、モーツアルトが一番であることも知っております。この辺は脳波のアルファー波をキーワードにしてネットで探れば、ご存知なかった方も大体のことはつかめるはずです。
ただ、私がここで強調したいのは、気持ちを落ち着かせるには、別に絶対にクラッシクとかでなくてもいいのではないかということなのです。自分が大好きなジャンルの音楽を聴いていれば、少なくともアルファー波リッチな状況と似た心の状態を得ることができるように思います。
私はジャズが大好きです。ですから、お部屋で勉強したり、作業したり、絵を描いたりするときに、BGMは元気いっぱい爽快なるジャズです。寝付くまでのまどろみの時間に聞きたい音楽もやさしい雰囲気のジャズです。皆様はどうですか?
前述したように、クラッシクは素晴らしい音楽なのです。それを否定するつもりは、これっぽちもありません。ただ、人は、赤が好きな色なのに、「君には黄色がいい、黄色を着なさい。」と押し付けられるとなんだか心地悪くなるのと同じで、好きな音楽のほうが心が癒される事もあるのだと思います。
余談ですが、you-tubeで、作業にも勉強にも癒しにもいいぞっていうようなジャズの特集を見つけて、ついに万能ジャズを見つけたぞ!といい気分で流していたら、集中して作業しないといけないのに(個展前の一人で大変な額装作業でしたけど・・・)、急に机にうつぶして、しばし爆睡してしまったことがあります。まずいです。何にでもいいというものは、時に避けた方が賢明です(苦笑)。
To enjoy one’s own favorite music can surely provide each one with each own’s peace of mind.