瞑想 Meditation
- On 2025年1月11日
瞑想をやってみたことがありますか?自分は、あります。というか、時々、必要に応じで、短時間ですが、結構日々やっています。ただし、自分が瞑想を正しくできているのかについては、正直全く分かりません。でも、私なりの方法でやってみている、なんちゃってレベルの瞑想であっても、やれば、心が落ち着いてきて、何かしらの心身の不調を改善することは出来ていると感じています。
ただ、瞑想実践に関して、一つ思っていることがあります。あまりに心が揺れすぎている、どうにもならない崩壊的レベルの心身の不調がある場合、自分は瞑想をやろうと思っても、全く取り組めませんでした。だって、不調が酷すぎて、まずじっと座って目を閉じていることすら、怖くて不可能でしたから。
やはり、そういう、どん底級の絶不調の段階では、所謂医療が必要です。(参考ページ )自分は医者ですが、やはり人間であり、自分の裁量では心身の不調をどうにもコントロールできない時には、各分野専門の友人医師たちを素直に頼ります。お互い様、医者だって人間、それでいいと思っています。
ただ、いずれにしても、瞑想が何らかの心身の不調の改善に役立つことは確かだと思います。ある意味、ヨガも写経も同じ範疇なのでしょう。私は、瞑想もヨガも写経も生活の中に組み込んでいます。無理のない範囲でです。だって、そういうものだけで、全てが解決するはずはないと思いますからね。
さて、長く続いているような心身の不調の回復過程は、熱さまし・吐き気止めなどという、使えばすぐ効くという薬物療法とは違って、大半が波を持ちながら徐々に回復していきます。良くなったり、悪くなったり。最初のどん底時期に比べたら、症状は良くなっているのは確かでも、少しでも回復が落ち込むやら停滞するやらがあると、やはりとても悲しく辛くなるものですよ。もしかしたら、もう自分は治らないんじゃあないのかって、泣きたくすらなります。私が担当しているリハビリを頑張っている患者様たちも、皆さん、波のある症状に苦しんでおられまず。
そういう時に、瞑想のマスターの言葉が、励ましになります。少し長いですが紹介させてください。
Dedicating some time to meditation is a meaningful expression of caring for yourself that can help you move through the mire of feeling unworthy of recovery. As your mind grows quieter and more spacious, you can begin to see self-defeating thought patterns for what they are, and open up to other, more positive options.~Sharon Salzberg
ひと時を瞑想に捧げることは、自分自身をケアすることの有意義な表現行為であり、自分は回復するに値しないのではないかと感じる泥沼から抜け出すのに役立ちます。心がより静かに、より広くなってくるにつれて、自滅的な思考パターンが何であるのかが見え始めてきて、他のよりポジティブな選択肢に向けて心が開けてくるのです。~シャロン・ザルツバーグ