子供の柔軟な発想 Flexible Thinking of Children
- On 2018年6月23日
少し前になりますが、5月5日はこどもの日でした。色々な放送局のアナウンサーの質問に、生き生きと答える子供たちの解答に、驚くやら心を洗われるやらの思いをしました。
柔軟な発想力は、子供ほど優れていると感じます。自分は小児科専門医キャリア30年、沢山の子供たちの診療に携わって参りましたが、子供たちのとんでもない発想から出た言葉に、思わず笑みがこぼれたものです。
そういう子供の発想の柔軟な底力を感じられるものをまとめたサイトをいくつか見つけたので 私が直接言われて、すこぶる力をもらえた言葉と一緒に楽しんでみてください。
https://matome.naver.jp/odai/2139193325060582601 :子供の試験の解答の珍解答のページ。私はクリニックのスタッフと一緒に大爆笑です。
http://fundo.jp/142363 :子供の珍言動のページ。どこか憎めない、でもするどい言動。笑えます。
では、私が、小児科の外来で子供たちに言われた言葉を紹介します。
1)残念ながら、私が離婚をして、外来の扉に出されているドクターの案内表示名が変わっていた時、
「先生。めでたいほう?そうじゃないほう?」(小学校3年生)
ちゃんと、結婚・離婚で苗字が変わることがあると知っているのです。
2)離婚後、数年たってからの話。真面目な顔をして、
「先生。男、紹介しようか?俺のお兄ちゃんだけど。」(本人8歳。お兄ちゃんは13歳)
結構な年の差婚です。それに、まず、お兄ちゃんが私が頼れる相手になるにはかなりの年月がかかります。しかし、8歳の男の子は、私が一人では寂しいだろうことを、彼なりに真面目に心配してくれているのです。嬉しいな。
3)予防注射をやりたくないと泣きじゃくる子に、「先生も頑張って3秒で済ませるから、君も頑張って!」と声をかけると、
「どうして1秒で出来ないの?」(幼稚園年長さん・男の子)
誠にすみません。3秒よりうんと短くなるように頑張ります。
4)海外赴任の父親に帯同するために、ワクチンを接種することになった男の子。やりたくなくて走り回って逃げています。
私「これをやらないと、君だけ日本に残されちゃうんだよ。パパと一緒に行けないよ。」
子供「パパと行けなくてもいいです。日本でおばあちゃんと一緒に暮らします。」(小学校1年生)
周りの大人たち「・・・。」ではまず、その件について家族会議をお願い致します。。。。
素直である、大人のつまらない常識などに縛られない、などなど本当に子供の発想っていいですね。子供のような発想を持ち続ければ、きっと色々な分野の研究も、もっともっと進展できるのかもしれないです。